「鬼滅の刃」なんか流行ってるなぁくらいに思ってた。
主人公の妹が、ふだんは5歳の身体になって箱に入り兄貴に背負って運んでもらい、普段は14歳の身体で、戦うときは19歳の身体になるという、自在に年齢(体格)を変えられると聞いたときは若干のエロスの可能性を感じた。
しかしきっかけはやはりフジテレビでアニメの一部の回を流してたのを見たことだった。あれで、じゃあ全部見てみようかなと思った。そしたら今はすごくいい時代で、見たい時にサブスクリプションですぐに見られる。うちはAmazonプライムに入っていたので、それで見てみた。
真新しさはないのだけれど、面白かった。初めて見たときの感想を書いていこうとおもう。すこし「鋼の錬金術師」を思い出した。この作品と鬼滅は結構共通点が多いと思っている。
鬼滅もハガレンも兄貴が下のきょうだいを人外から人間に戻そうとする話。鬼滅は、話が始まって主人公の竈門炭治郎くんはすぐに修業に入る。実はハガレンもエルリック兄弟の行動を時系列で並べると最初の方に修業をしているのだが、しばらく話を進めて世界観やら人物像を説明したのち回想という形で修業編の話が始まる。
だが鬼滅は物語が始まってからすぐに修業、現在の時間軸で修業。まったく思い切った構成だと思った。また鬼滅の主人公の師匠は常に天狗の面を被っている上に声優さんが大塚芳忠さんだったので妙に印象に残っている。そして鬼殺隊の入隊試験での敵のセリフ「年号が!年号が変わっている!!」がツボに入ってしまった。
入隊試験というのは弱い敵を封印した藤の牢獄の空間に受験生を放り込み7日間生き残ったら合格というものなのだがこの敵は約50年の間封印されており、その間に年号が変わってしまったことを嘆くというもの。
本人の話を聞くと彼は慶応時代に捕まり明治時代はずっと牢獄で過ごしていた。そして炭治郎くんと遭遇した際に「今は明治何年?」と尋ねたところ「は?大正だけど…」という答えが返ってきてショックを受けていた。
僕はこのセリフを聞いてそこを気にするのかと大笑いした。
他の作品ではあまり見られない独特な言い回しだった。
来週も見てみようと決めたのだった。
次回「那田蜘蛛山編」に続く。