プラスチックを栄養にキノコが育つ日〜「環境破壊」は本当に悪いことなのか?

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最近SDGsだのなんだのでプラスチックゴミが注目されている。プラスチックは人間が化学変化で生み出した自然界にはない新しい物質であり土に還らない。特にレジ袋は海に漂ってるとウミガメがクラゲと間違えて食べちゃうからまずはレジ袋を減らそう!みたいな。

確かにウミガメやクジラがレジ袋を誤って体内に取り込み、お腹を壊して死亡してしまうみたいな事故はいたたまれないし、減らしていくべきだとは思う。しかし僕は昔からこの環境保護みたいな考え方があまり好きではない。人間だって天然自然の一部であり人間の行動は自然現象であると考えているからである。だから人間によって滅びるのも、直径10キロの隕石が地球に衝突して滅びるのも変わらないと思っている。

レジ袋削減は誰のため? - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜

 

 

ではなぜ人間は環境保護をするのか?それは環境破壊が起こると自分達が困るからである。海の豊かさを守ろうと言っているが、海が豊かでないと人間は食べ物がなくなって困るからである。緑が豊かでないと人間がいろいろ困るのである。環境保護は結局のところ「自分達が好きな環境」を保護するのである。そして生物の進化とはいつだって他の生物との生存争いだったはずである。そこに常に変わりゆく環境の変化が重なる。

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脊椎動物に限った話をすると、殆どの魚類は海中で生活していたが、海中でうまくいかなかった一部の魚類は淡水に活路を見出す。淡水から陸を目指し、重力に逆らい自分の身体を支え持ち上げ水中から飛び出した両生類。だが気候変動で乾燥した地域が多くなり、乾燥に適応した両生類も現れたが、乾燥に対する強さにおいて、爬虫類や哺乳類には敵わなかった。両生類は、水辺からは離れられなかった。爬虫類や哺乳類も多くの種類が生まれ、爬虫類の一部の種類から鳥類が誕生した。しかし6600万年前の隕石の衝突によりもたらされた環境変化で、一部の種類を除いて大部分が滅びることになる。

そして現代においては、人間は環境を作り変えることが出来るので、人間に気に入られたり、人間が住みやすい環境で共に生活できる生物が人間と共に生きている。人間に気に入られるというのは、食べたら美味しいとか、可愛いから一緒にいたいとか、そういう生き物である。また人間が住みやすい環境で共に生活できる生物というのは、つまり建物の中で人間の目が届かないようなところに隠れて人間の食べ残しや時には人間の体の一部を栄養にしてしまうような小さな生き物のことである。このように生物の進化と環境変化と絶滅は近い関係にある。

そして環境を作り替えたのは何も人間だけではない。古くは20億年前、爆発的に増えた藻類が、大気中の組成を変化させるほど活動して、その変化に耐えられなかった生物は滅びたとされている。また先程人間が作った建物の中に小さな生物が隠れていると書いたが、例えばアリの巣には、アリの巣の中にしかいないコオロギがいるなど、自然界ではある生物の巣にその巣の主ではない別の生き物が紛れ込みそいつはそこでしか生きられないというのは、たま〜にあることである。だから、人間の活動範囲に合わせて生息域を広げる生き物なども、まったく環境破壊ではない。むしろ環境に適応していると言ってもいい。あなたはウサギとネコのどちらかを滅ぼせと言われたらどちらを滅ぼしますか?みたいな話も一部の地域で起こっている。

また冒頭でプラスチックは土に還らないと書いたが、過去にもある生物が土に還らない物質を生み出し地表がその物質で覆われてしまい埋める(埋まる)しかなかったということがあったらしい。では、その土に還らない物質とは…一体何なのか…それは、木材である。木材…つまり大型植物の遺体は、むかしむかし3億5千年くらい前までは、土に還らなかったとされている。しかし土に埋まり、高い圧力がかかり、変貌したものが現代では「石炭」と呼ばれている。石炭は新しい時代の地層になるほど埋蔵量が減っていくという。つまりそのうち木材を自らの栄養として利用するキノコやシロアリといった生物たちが生まれてきたのである。原始的なキノコの誕生は3億年前だとされている。だからもしかしたらあと5千万年くらい経つと、プラスチックを栄養に育つ新しいキノコやシロアリが現れるかもしれない。

ここまで僕の偏見や妄想を垂れ流してきたが、どうか鵜呑みにしないでほしい。そして自分が正しいと考える行動をとってほしい。人類の未来のために。またこの星の未来のために。