なんとなくヌケニンがすき。

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ポケモン新作の新情報が発表されて、なんとなくポケモンの話がしたいな〜と考えていた。そしてなんとなくヌケニンのことが頭に浮かんできた。ヌケニンは、2002年発売の「ルビー・サファイア」で初登場した、NO.292、むし/ゴーストタイプのポケモンである。現実世界のセミの抜け殻をそのまま大きくして(たかさ0.8m、おもさ1.2kg)天使の輪っかをつけたような姿をしている。ヌケニンは特殊な方法でなければ捕まえられない。ヌケニンの進化前の「ツチニン」は普通に草むらに現れる。ツチニンはつまりセミの幼虫のようなポケモンである。ツチニンはレベル20になると「テッカニン」にしんかできる。テッカニンは要するにセミの姿をしたポケモンで、すばやさがとても高いことで有名である。ツチニンテッカニンにしんかするときに、トレーナーの手持ちに空きがあると、勝手にヌケニンが手持ちに加わっているのである。名前の由来は、忍者を辞めた人を抜け認と呼ぶので、そこから来ているとされている。

以前も書いたが、ポケットモンスターには、二つのコンセプトがある。一つは「ウルトラ怪獣」である。これは「ウルトラセブン」などに登場する「カプセル怪獣」というキャラクターがいて、ウルトラセブンが戦えない時などに代わりに戦ってもらうのである。カプセル怪獣は、そのまんまカプセルに入った怪獣である。カプセルから出てくると巨大化して戦う。これが「ポケットモンスター」の元ネタの一つであるとされる。だから、ポケモンには「サイドン」や「ニドキング」のような、いわゆるタマゴグループかいじゅうのポケモン達がいるのである。

そしてもう一つのコンセプトは「昆虫採集」である。昆虫を集めるには、家の近所でばかり捜索をしていてはダメなのである。遠くに出かけたり、森や洞窟を探したり、水中を覗いたり、他の人から譲ってもらったり、樹に蜜を塗ってトラップをしかけたり、そうやって昆虫を集めるのだ。個人的にセミの抜け殻を1種類のポケモンとしてカウントしているところが、面白い。抜け殻ならヘビの抜け殻だってあるし、カニの抜け殻だってある。しかしセミの抜け殻は、子供にとって特別なものだ。他の生き物の抜け殻は、文字通り抜け殻で、弱々しくへたり込み元の形が分かりづらい。しかも破けていることも多い。それでも、ヘビの抜け殻は、金運上昇のお守りとして財布に入れる人もいるとかいないとか…。それを考えるとセミの抜け殻は、中身を失ってなおしっかりと爪で木の肌や葉っぱを捉えてそこに立っている。ある程度硬さもあり元の生き物の形もはっきりとわかる。手に取っても崩れない。こんなものは昆虫採集をしていたら1種類とカウントしてしまっても問題はあるまい。僕はヌケニンのデザインコンセプトがとてもおもしろくて、好きだ。対戦などでは全く使わない。使おうとも思わない。全ポケモン中でナンバーワンと言ってもいいくらいトリッキーなポケモンで、使いこなすのはなかなか難しいのだ。