3月8日に「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」を見てきた。
リメイク元の旧作は43年前、アメリカ・ソ連冷戦の只中であり、その世相を反映した作りになっていた。

【映画メモ】映画ドラえもん のび太の絵世界物語 - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜
その旧作と今作を見比べた場合に気になる点は大きいところだと二つ。
以下ネタバレあり。
まずはバギーちゃんこと水中バギーの性格改変。
旧作のバギーちゃんははっきり言って性格が悪い。
原作漫画だとセリフはカタカナで表されており、言葉遣いの節々に態度の悪さが現れているし、しずかにだけやたら懐いて甘えている。
しかし今作のバギーちゃんは感情を知らないだけの無垢な子供のようなやつである。
バギーちゃんは中古品であるが、前の持ち主からぞんざいに扱われたようで、心を閉ざしている。
しかし旧作のバギーちゃんよりもよっぽど可愛げがある。
さらにボディを縮小させてマスコット枠も兼ねることができる。
バギーちゃんって『海底鬼岩城』のマスコットだったんだね。知らなかったわ。
『海底鬼岩城』の印象的なシーンの一つに、ジャイアンスネ夫のテキオー灯が切れる場面がある。
バギーちゃんは旧作だとただ見捨てたみたいな描写だった。
しかし今作ではシミュレーションの結果として救うことは無理だと判断しました!みたいなことを言ってくる。
なんならジャイスネに出発前に「今からバミューダに向かうんですか?本当にいいんですね?」みたいな確認をしてくれている。
ちゃ、ちゃんとしてる〜。これが令和の配慮ってやつか。
それでいて「死ぬんですか?人間なんて威張っててもこうなるとだらしがないですね」みたいなセリフは残したままである。
旧作にあったしずかとの交流をしっかり保ちつつ、今作で縮小してマスコットになっているときはのび太と一緒にいる。
のび太の部屋で一緒に寝たり、海底人に捕えられた時はのび太と同じ檻であるなどのび太との交流も増えている。
エルたちがバトルフィッシュから不意打ちを喰らってジャイアンが真っ先に飛び出した件についてのび太に理由を問う、というシーンが追加されており、
しずかへの恋心は無くなった代わりにみんなと友情を紡いでいく形でラストシーンの突撃への布石を積み上げて行く。
旧作とは異なるアプローチで、改変が良い方に作用していると感じた。
もう一つの大きな変更点というのは、キャラクターを追加していること。
トリラインという老婆が新しく出てくる。
彼女は50年前に一度ポセイドンに捕らえられたが、殺されることなくムー連邦に帰還したという人物だ。
なんでこんなキャラクターを追加したんだろう?と考えてみたがすぐにわかった。
鬼岩城の場所を突き止めるために鉄騎隊にしずかがわざと攫われるシーン。
あそこで「女の子のほうが相手も安心すると思うの」というセリフが不味かったのだろう。
トリラインが生存しているのならしずかなら殺されることはないと予測が立ちしずかが攫われる流れになり、
ほぼそのためだけに存在しているキャラクターである。
追われるドラえもんたちを匿ってくれたり、ヘイトが溜まるようなキャラではないのだが、
「なんでわざわざ追加した???」とは感じてしまう。
そのほか。
よく旧作・原作の問題点の一つとして指摘される「海底人が唐突すぎる」という点だが、
前半にみんなで宝探しゲームのようなことを行い、
のび太が「7000年前の金属」を発見するというくだりを新たにつけることで伏線としていて良いと思った。
のび太スネ夫ジャイアンの仲が良すぎる。
おまえら本当に普段はいじめっ子といじめられっ子の関係なのか?と疑ってしまうくらい。
まあ本人たちがいいならいいけど…。
バトルフィッシュ、ムー連邦の巡回艇、鉄騎隊、
みんな程よくデザインがブラッシュアップされていてめちゃくちゃかっこいい。
来年はロンドンっぽい感じがしたので、でも探偵はもうやったから、
産業革命とかその辺りの感じになるんだろうか?
ワンチャンブリキのラビリンスのリメイクもありえる。



















































































































