【映画メモ】鋼の錬金術師(実写版

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2017年12月3日に「鋼の錬金術師」を見てきた。

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試写会に行った人からはボロクソに叩かれCMはパロディAVのようだと散々な言われようの本作だが、個人的には「そこまで悪くない」という印象である。

衣装と演技はそこまで悪くない。むしろ演技は下手な人はいないし、衣装はすごく頑張っている。ホムンクルスのラストがちょっとケバい気がするしリオールのコーネロ様はハゲていないがビジュアルで気になるのはそこ、と、冒頭の金髪に染めた子役くらいであろう。なんやねんあの竜巻は。笑うわ。

エドはアンテナがないくらいでほぼイメージ通り。アルに至っては完璧に近い(でもエドはともかくアルはなんで声変わりしてるんだろう)ウィンリィも各所で夢主(夢小説の主人公)だのなんだの言われているが、そこまで悪くない。

ウィンリィについて言いたいことは他にあって、戦闘にのこのこ着いて来過ぎで危ないからヒューズさんの家あたりで大人しくしていて欲しい。

軍部の人間も、特にヒューズ准将などは高いレベルにある。マスタングは指パッチンすると火炎放射が飛んでいたが、メディアの違いだと言われれば充分許容範囲である。

エド役の山田くんは、アルフォンスや錬金術のCGを監督に見せられて「ハガレンを実写で撮れる時代が来た」と思いオファーを受けたらしいが、日本の実写映画のCGはマスタング錬金術を表現出来るレベルには到達出来ていないらしい。ハガレンにおけるマスタング仮面ライダーエグゼイドでいうと仮面ライダースナイプくらいの立ち位置のキャラなので、彼の必殺技が描写出来ないのは由々しき事態である。

 

ビジュアルは悪くないのだが、ストーリーについてはやや歪と言わざるを得ない。前半はまあまあいいのだが後半は下手に原作をなぞろうとしたせいでオチがスッキリしない。セントラル地下の一つ目ホムンクルスまで持ち出して、しかもエンヴィーを逃して、続編を取る気がマンマンである。

ショウ・タッカーが催眠術に詳しいのもどういう発想かよくわからないし(原作だとアルがデビルズネストで催眠術かけられて失敗する場面はあるが)ハガレンは03年版のアニメといいショウ・タッカーを原作以上に活躍させるのが大好きらしいのでこの映画も、いっそタッカーがでかくてつよいキメラを作り出して(それにエンヴィーが乗り憑るとかでもいい)それをみんなでボコって倒して終わり!閉廷!の方が、一本の映画としては良かった気がする。