2024年3月2日に「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」を見てきた。
今年は下敷きにしている話はなく、まったくのオリジナルである。
以下ネタバレあり。
【映画メモ】映画ドラえもん のび太と空の理想郷【ネタバレ】 - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜
冷静に考えれば宇宙人と邂逅して仲良くなって協力して敵を退けるといういつものやつなのだが、あまりドラえもんでは馴染みがない「音楽」がテーマ。
音楽に関係した秘密道具って思いつかない。ムード盛り上げ楽団くらいではなかろうか…。
ドラえもんだと音楽についてはジャイアンの歌としずかのバイオリンは音波兵器、みたいなネガティブなギャグ描写が多い印象。
今回はドラえもん以外の各々が運命の相手として相方の楽器を持つのだが、バイオリンはスネちゃまが担当し、しずかちゃんはまさかのマリンバ。ジャイアンはチューバなので演奏中に歌い出す心配はない。そしてのほほんメガネの下手くそリコーダー。よし完璧な布陣だ。
毎回言うけどわさドラの映画ってホント道具の用意がいいよね…なんだよ音楽家ライセンスって…。しかも人数分…。いや叩きとかでは全く無いのだが。
演奏で宇宙生物にダメージが入り演奏で敵をやっつける話なので実質仮面ライダー響鬼でありマクロス7である。
今年の敵は過去にミッカの星を滅ぼしたと言われるノイズと呼ばれる謎の生命体。音楽が無い世界に入り込み、音源に取り付きノイズしかでないように変容させてしまう。
明確な意思を持った侵略とかそういうものではなくトップをねらえの宇宙怪獣のような本能で知的生命体を滅ぼすタイプの敵である。
それが地球にも現れたため、ファーレの殿堂の演奏ロボットたちと協力して“地球交響楽"を演奏して敵を退ける。ドラえもんの秘密道具の誤作動で、演奏効果が何倍にもなるのだ。
とにかく素晴らしいタイトル回収と、あと伏線回収の数がすごい映画。
前半の「ん???」と思うやつは全部伏線と言っても過言ではない。最初に原始時代から始まるのも伏線だし、のび太がリコーダーで気の抜けた「の」の音を出してしまうのも伏線だった。4万年前の白鳥の骨で出来た笛が上野の博物館にあるというのも伏線だし、リコーダーを忘れてきた時にとりよせバックを使わずに時空間チェンジャーを使ったのも伏線である。
さすがに「耳で鳩ぽっぽを演奏する」は伏線では無かった。
正直にいうとリコーダーの練習をしている辺りは退屈なのだがファーレの殿堂の中の音虫の森に進むあたりから面白くなってくると思う。
最初は「あらかじめ日記」を物語の導入に使うのか珍しいなーと思った。もちろんあらかじめ日記も伏線です。範囲を明確に書かないと全世界に適応されてしまうヤバい道具だった。
あと、中盤ドラえもんが敵に取りつかれて故障するのだが、白鳥の縦笛と共に音楽を奏でれば敵を追い払ってドラえもんが治るはずだ!みたいになって、のびしずジャイスネで演奏する。
しかし指揮者だったドラえもんが参加できないために音が揃わなくて一回喧嘩になる。でもその後のび太が意地で演奏すると他の3人が合わせてくれるのだ。そして無事にドラえもんは復活するのだが、ここがすごく好き。
3人が「ドラえもんが故障して一番辛いのはのび太だよな…」みたいなセリフこそないがのび太に寄り添うような感じがしててよい。いいシーンなんすよ。
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