12月22日に「仮面ライダー 令和 ザ・ファーストジェネレーション」を見てきた。
番組が終わって先輩になったジオウと、新時代の1号ライダーゼロワン。彼らの邂逅は何を生み出すのか。
タイトルがシンプルだし。「VS」とか入ってないし。
以下ネタバレあり。
なんか仮面ライダーってレジスタンス好きだな!またいい廃墟を見つけたなーと思いながら見てた。
パンフレットで福添さんがいい人みたいな描かれ方をしていたが、いい人というよりは或人にあまり絡まない。或人を煙たがっているのは正史で社長就任を横取りされたからで、今回の映画の歴史だと或人が社長になる前にヒューマギアが反乱を起こしてるから、福添さんが或人を嫌う理由はないのだなと思った。
しかし衛星をどうやってアジトまで運んだんだ…?しかも最後の方いつの間に衛星を打ち上げたのか?あとシェスタが敵側にいるのにイズがレジスタンスにいるのもよくわからないな…福添さんはシェスタを連れていけなかったのか?シェスタよりイズを優先したのか?まあライダー映画は細かいところを気にしちゃあいけないんだけど。
福添さんといえば、アナザーゼロワンが福添さんじゃなくて本当によかった。
あとウォズがずる過ぎる。ゼロワンの世界の異変を感知し、平和な世界で生活するソウゴたちに戦いの記憶を呼び覚まさせたのは彼だ。平行世界全部観測してるクラウドデータみたいなやつだな。ジオウよりディケイドについていくべきでは?
アナザー1号と対峙した時のソウゴ君のセリフ「仮面ライダーに原点も頂点もない」というセリフはなかなか攻めてると思う。
初代の1号があるからこそジオウがあるのだし、平成ライダーだって探り探り番組作りを模索してきた。だからメタ的な意味での「原点」はどうしてもあるのだ。そう考えた場合は、とんでもないセリフだと思う。何言ってんだこいつってなる。
しかし劇中の話を考えてみると、まずソウゴ君は昭和ライダーに会っていない。昭和ライダーは話がつながっているためどうしても先輩後輩の関係はあるのだろう。そして平成ライダーは平行世界で、他の作品のライダーたちが顔を合わせたときは、上も下もない。それぞれの世界での原点がある。そういう意味のセリフだとしたら、とてもソウゴ君らしいセリフで大好きだ。
それ以外はソウゴ君は大人しく、映画全体が堅実な作りになっていたと思う。
サプライズゲストなんかいなくていいのだ。ジオウ陣営は、ゼロワン陣営のピンチを救うヒーロー、または舞台装置としてのタイムマシン。
最後にグランドジオウになって全平成ライダーを召喚した以外は、主張し過ぎず後輩を立てるよくできた先輩になっていたと思う。
ゼロワンタイプの仮面ライダー1型も、またアナザー1号というべき存在である。シルエットは初代よりはネオ1号っぽいのかな。カラーリングがとても好みなので何かしらの立体物が出たら欲しい。しかも役者さんがいい声。一方仮面ライダー001の方は、ゼロワンと使っている色が同じなので少しわかりにくかったと思う。並べて比べると明らかに違うのだが。
前の映画でさんざん「平成」と言っていたり、「昭和ライダー対平成ライダー」という
映画もあったりしたのに、今回はタイトル以外で令和のレの字も出てこないのは驚いた。昭和から平成への区切りと違って、いったんシリーズが途切れたとかでもないから、令和ライダーって感じもしないし…。もう元号で区切るのはやめるつもりなのだろうか。それならそのほうがいい。仮面ライダーに原点も頂点も無いというなら、そのほうがいい。