【映画メモ】劇場版 鬼滅の刃 無限列車編【ネタバレ】

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

 

11月1日に「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を見てきたので感想というか印象に残ったことを書く。

「無限発射編」ではない。

 


まずこの映画は原作漫画にあるいちエピソードに過ぎない。そこがそもそも斬新だと感じていた。普通テレビアニメの劇場版映画と言えば、映画だけの舞台と強い敵キャラとゲストを用意して…みたいなイメージである。これは「鬼滅」をよく知らない頃に考えていたことである。

f:id:snow_in_the_moon:20201113231719j:image

 

しかし「無限列車編」に登場する味方ゲストと思っていた鬼殺隊炎柱こと煉獄杏寿郎は、テレビアニメにも少しだけ登場している。テレビアニメでは「鬼を連れた鬼殺隊など認められない」と一貫して主人公・炭治郎を突き放していた。そのくらいの絡みしかなく、直接は会話していなかったと思う。一方今回の当初の敵である下弦の壱・魘夢も、テレビアニメの最終盤に登場する。鬼側のボスである鬼舞辻無惨による下弦の鬼への八つ当たりから唯一生き残り、本来の彼よりもパワーアップして出陣する。

 

そんな「ほぼ新キャラ」をうまく見せつつ、既存のキャラクターの魅力も存分に発揮されている。いきなり映画から見る人もいるみたいだけど一応序盤に自己紹介みたいなシーンあるんだね。

 

我妻善逸は出番は少ないが相変わらず禰豆子にデレデレである。相手の催眠攻撃に対して「寝てる方が強い」という特性を活かして大暴れしている…はずなのだがボスを相手にしていないため画面に映る時間は短めだった。しかし電気がパチパチしているエフェクトは超かっこいいため善逸は超かっこいい。ずるい。夜明けに禰豆子を箱にしまったのは超偉い。序盤のツッコミもキレッキレだぞ。

f:id:snow_in_the_moon:20201113231858j:image

 

善逸に想いを寄せられている竈門禰豆子。味方キャラの中で唯一眠らされていない。彼女の夢はどんなものだったのか気になる。善逸や炭治郎の夢の中では竹を咥えていない姿も披露している。しかし鬼の術だけを焼き払う血鬼術を使える彼女がいなかったら今回詰んでいたかもしれない。今回は爪で切り裂く攻撃をメインで戦うため生脚は少なめである。撫でてくれないと火をつけるぞ!かわいい。

 

嘴平伊之助は、機関車を見たことがなかったため巨大な生物だと勘違いしている。彼の夢はいつもの3人を率いて洞窟を探検するというもの。つまりなんだかんだ言って善逸、禰津 豆子、炭治郎を仲間だと認めている描写である。しかも乗り気ではない女子にはツヤツヤのどんぐりを差し出す。

目覚めてからも、鼻が効かない炭治郎に代わり鬼の弱点を突き止めたり、「つまらねぇ死に方すんな!」と炭治郎の窮地を救ったり、大活躍である。しかもイノシシの頭の皮を被っているお陰で催眠攻撃にかかりにくくなっている。煉獄さんが今際の際の遺言を述べているときに、どうしたらいいのかわからずにプルプル震えている。かわいい。

余談であるが、伊之助は今回イノシシの皮を外す場面はないのである。しかし映画館のグッズショップで売られているのは素顔の伊之助のグッズ。伊之助はイノシシの皮を被ってるのがかわいいんだろうか!!!

 

そして長男の竈門炭治郎。彼も汽車を見たことがなかったようだ。魘夢に見せられた夢は、やはり失った家族のことだった。しかし天性の勘や禰豆子の頭突きのおかげで夢の中で夢であることに気づく。さらに自力で覚醒することに成功する。この辺りは主人公力(しゅじんこうぢから)の為せる技と言ったところか。

彼と魘夢との列車の屋根での殺陣はすごく見応えがあって素晴らしかった。あと伊之助の扱いを心得てて戦闘時もいちいちお礼言ってたり、腹を刺されたのに伊之助にツッコミしてて笑う。今回は長男が怒りを露にして叫ぶシーンが印象に残っている。「俺の家族がそんなこと言うわけないだろ!!!!!!11」とか。「逃げるな!!!!!煉獄さんは勝ったんだ!!!一人も死なせてない!!!!!」とか。「どうして宇髄さんと善逸が付き合ってるんだ!!!」とか。

炭治郎と伊之助の合体攻撃で魘夢にとどめを刺したのがすごく…すごくよかった(語彙力ゼロ

 

 

そして今回の裏ボスである上弦の参・猗窩座。正直こいついらないと思ってる。こんな…こんな煉獄さんを殺すためだけの存在をなぜ出したのか。煉獄さんは死ぬための存在だったのか。まあ物語的には主人公たちの成長を促すために死んで話を盛り上げる存在なんだろうけど。猗窩座の登場は、映画に尺を合わせるためかと思いきや、原作にいるのだから仕方ない。猗窩座と煉獄さんの殺陣も超かっこいいんすよ…。

猗窩座は煉獄さんを強き者と認め、さらに高みを目指すために鬼にならないかと誘ってくる。しかし煉獄は人間の刹那的なところが尊いと言ってそれを拒絶する。さらに猗窩座は弱者として炭治郎たちを排除しようとするが、煉獄は弱き者こそ守らなければならないと主張し、両者は完全に決別した。猗窩座は受けた傷が瞬時に治癒するが、煉獄はダメージが蓄積していく。そしてついに煉獄は猗窩座にやられてしまう…?

煉獄は相打ち覚悟で猗窩座を押さえ込む。鬼は夜明けを迎えると日光に焼かれて死んでしまうのだ。それを狙った煉獄だったが、猗窩座には、逃げられてしまった。炭治郎が咄嗟に投げた日輪刀が猗窩座に刺さった!!炭治郎は再び刀を失うのだった。

 

最後の戦いは炭治郎が刀を投げる以外は炭治郎たちは手出しをしない。それがちょっとつまらないと思った。伊之助は「足手まといになるのがわかるから動けない」って言ってたけど…。あと気になるのは、最初の方の鬼が出てきて煉獄さんがかっこよく鬼を倒して、兄貴!!弟子にしてくだせえ!!!ってのはいったい誰の夢だったんだろう…?

 

この映画は原作漫画のいちエピソードであり、つまりまだまだ続きの話があるので、続きも早くアニメで見てみたいと思った。これだけ映画が人気ならロングラン上映をするだろうし、アニメをどのテレビ局が放映するかとかも揉めているのかもしれない。続きのアニメが見られるのは、果たしていつになることやら。