【映画メモ】クワイエット・プレイス【釘】

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

f:id:snow_in_the_moon:20190117174809j:image

(2018年アメリカ)
ホラー映画のような宣伝のされ方をしていたのに、蓋を開けてみればモンスターパニックに近い作品だった。これには愕然とした。

 

そのモンスターは、硬い殻を持った全長2メートルか3メートルくらいの細身で、複数体確認されている。目は見えないようだが「音」を聞きつけると素早く聞きつけて現れて音を出した生き物を殺すという特性を持っている。宇宙からやってきたらしい描写があり、物語開始時点では世界中にモンスターが現れ、世界は壊滅状態である。

 

このモンスター、世界を滅ぼすほど強いとは思えないのだ。物語のラストで猟銃で倒すことができたし。一般人には無理でも軍事兵器で制圧できると思うのだが。物語中主人公たちが無線でなんとか他の場所へ呼びかけようとするが世界のどこへも通じないし、新聞記事で主な都市は壊滅したことが明らかになる。でも補聴器のハウリングと猟銃で倒せる。この映画は「音を立ててはいけない」極限状況がずっと続くという映画なので、彼らはあくまで舞台装置に過ぎないのだが、上映中このモンスターの強さ(弱さ)が、ずーっと気になっていた。

 

先述の通りモンスターはあくまで舞台装置であり、映画のキモである「音を立ててはいけない」という緊張感はある。普通の一家が音を立てずにどう生きていくのか。しかし彼らは実は普通の一家ではない。娘ちゃんが難聴であるためみんな手話が使えるのだ。おそらくこれが彼らがいままで生き残ってこられた理由である。そんな馬鹿な。手話使える人もっといるでしょ。しかもお母さんが新しい子供を妊娠している。そんな馬鹿な。劇中でモンスターが現れてから数年は経過している。音を立てずにセックスしたのか。つまんねーセックスだな(※人それぞれです)

 

こんな感じで、画面は十分怖いのに、背景や設定がイマイチで、流れに乗ることができなかった。一家が音を立てずに抜き足差し足で生活しているので緊張感はある。しかも声で会話したいときはわざわざ瀑布まで行く。その手があったか。ちなみに役者のセリフは瀑布での少しだけのシーンのみなので、吹き替え版はありません。たぶん。