ストラテラは即効性がある薬ではないはずだが、僕の場合は効果はすぐに現れた。
ふだんは仕事をしていると集中力がすぐに切れてしまいミスを頻発する。ストラテラを服用して2時間くらい経つと頭が冴えたような感覚を覚えた。集中力が増した気がした。
じっさい一緒に組んで回っている人からも「明らかにミスが減った」と言われた。気のせいではなかった。また会話の受け答えもスムーズになった。相手に何を返そうか考え込むことが減った。これが普通の人の感覚だとしたら、僕は薬を飲まなければそこに行けないことは少しショックだが、まあそれは今は置いておくとして。
そんな感じで仕事をしながら2日くらい経った日。たぶん木曜日。とある違和感を覚え始めた。
ペニスが勃起しない。
なんだそんなことかと思うかもしれないが、健全な男子からしたら一大事である。みなさんはペニスのことをなんと呼びますか?ちんぽ、おちんちん、おぺにす…。まあとにかくうちのムスコがうんともすんとも言わないのである。まるでずっと寒いところにいるかのような。なんとなく青白い気がする。自分のものではなく90歳のジジイのソレのようだった。老人ホームで見たことあるから間違いない。
ネットを検索すると似たような事例が見つかった。男性は勃起不全になる人がいるようだし、女性でも生理不順になる人がいるようだった。なんだこの薬。人類を滅亡させたいのか。
次回の受診は1ヶ月後の予定だったが、僕は慌てて病院に連絡した。僕の主治医は火曜日にしかこないので、次の火曜日に受診できないかお願いし、病院に行くことになった。
しかしまだストラテラのせいで勃たないとは決まったわけではない。
土日は休みだったのでその2日間はストラテラを飲むのをやめてみた。
すると日曜日にはビンビンに勃起した。どう考えてもストラテラのせいだった。
火曜日、病院に行き、ペニスが勃起しない旨を伝える。するととりあえず減らしてみましょうという話になった。減らしてもなお症状がでるようなら、薬を変えましょうということだった。そんなあっさり減らすのなら、最初からその量でよかったですやん。
というわけで、しばらくアトモキセチン10mgで行きます。