スパロボ30で、許せないことがある。

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スーパーロボット大戦30」(以下「スパロボ30」)を発売日に買ってずーっとプレイしている。「スパロボ30」はスパロボシリーズ30周年記念作品として発表されたが、蓋を開けてみれば良くも悪くもいつものスパロボだった。「タクティカル・エリア・セレクト」という、次の話を1話ずつ自由に選べるシステムが採用されている。新しい試みだが、生じている不具合の方が多い気がする。

そしてスパロボ30には、新規参戦作品として「SSSS.GRIDMAN」というアニメが参戦している。このアニメは、昔放送されていた「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーロー番組を原作としているとされていた。物語の最終版「SSSS」のグリッドマンと、「電光超人」のグリッドマンが同一人物であることが明かされるのだ。ここは胸が熱くなった。そこまではいい。

タイトルの「スパロボ30で許せないこと」とは「グリッドマンが贔屓を受けていること」だ。好きな作品だからこそ他の作品と平等に扱ってほしいと思う。何をもって平等とするかは難しいが、ではどのあたりが「贔屓」だと感じたのかを具体的に書いていくことにする。

グリッドマン」が贔屓されている点、それは「版権で唯一後継のBGMがあること」だ。アムロが乗り換えたら曲が変わるだろという意見もあるかもしれないが、あれはロボット側は版権を跨いでいるので「ガンダム」1曲「逆シャア」1曲ということにさせていただく。

スパロボにおいてアニメの曲が流れることは重要である。スパロボ30は発売日に先立って体験版が発売された。その体験版では版権曲が収録されていなかった。よくわからない危機感を煽る曲でコンバトラーVやレッドファイブを戦わせていた。製品版が発売されてからプレイすると、体験版では無かった版権曲が流れる。それが最高にかっこよく感じた。

今までのスパロボでは、物語の進行に合わせて後継機に乗り換えたりすると流れる曲が後期OPになったりしたものである。例えばVガンダムなら前期OPの「STAND UP TO THE VICTORY」という曲で、V2ガンダムに乗り換えたら後期OPの「DON'T STOP!CARRY ON!」という曲に変わっていた。今までのスパロボなら。個人的にはスパロボについては新規で何のロボットが参戦するかも楽しみだが、参戦したことがある作品が再登場または継続参戦した場合に曲が何になるかも楽しみだったりするのだ。

しかし今回スパロボ30には「DON'T STOP!CARRY ON!」は収録されていない。一方グリッドマンについては、OP曲の「UNION」と、後期OPというわけではないが、原作の最終版に流れた「夢のヒーロー」という曲がスパロボ30にも収録されている。特に後者は個人的にも思い入れがある曲で、スパロボでも流れるのは、とても嬉しい。しかしスパロボ30のなかで途中で曲が変わるのはグリッドマンくらいである。「マジェプリ」も「レイアース」も後期OP曲があるのだがスパロボ30には収録されていない。グリッドマンだけ曲が多いというのは贔屓ではないだろうか。もちろん単純な話でなくいろいろな問題があるのだろうがそれにしてもなんとかならなかったのだろうか。

ここまで読んでくれた人の中には「プレミアムサウンドパックを買えばいいじゃん」という意見の人もいるとは思う。しかしアレに収録されているのはボーカル付きの曲である。ボーカル付きの曲が流れているとなんとなくパイロットのセリフと被る気がして気が進まないのである。スパロボといえばBGMとしてのオープニングテーマ。それに後期で流れたものも欲しい。これは今の時代においては、わがままなのかもしれない。