【ゲームメモ】46億年物語【スーファミ】

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

#ゲーム音楽 #すぎやまこういち #46億年物語 #スーパーファミコン

 

f:id:snow_in_the_moon:20211019210728j:image

 

少し前に、すぎやまこういちさんが亡くなられたという報道があった。

 

僕にとってすぎやまこういちさんは、やっぱりゲームの音楽を作る人というイメージである。『ドラゴンクエスト』に、『風来のシレン』。ドラクエに関しては一番やったのはVIIである。

 

【DRAGON QUESTⅦ】血路を開け - YouTube

 

当時「初戦闘までが長い」「石板がどこにあるのかわからない」「主人公のイラストがひ弱過ぎる」「踊り子のCGがクソ」など色々叩かれたVIIであるが、僕にとってはドラクエの基準である。

一方シレンといえば個人的にはシレン2、つまりは64版である。

 

[N64]風来のシレン2(Shiren the Wanderer 2)BGM集 - YouTube

 

こちらのゲームはシリーズファンからはおおよそ好意的に受け入れられたものの、シリーズとしては少し難易度が低いという意見も多い。

 

あとはゲームでしか知らないのだが、スパロボイデオンというロボットが出てきて、そいつの戦闘BGMもすぎやまさんの作曲したものだということだった。

 

SRW α3: The Bowstrings Fly ~B-3~ (Extended) - YouTube

 

さて前置きはこの辺にして、今回は『46億年物語』というゲームを紹介したい。

これはスーパーファミコンのゲームソフトで、シンプルな横スクロールアクションゲームだ。すぎやまこういちさんがBGMを担当されている。

プレイヤーは最初5億年前の世界で原始的な魚をプレイアブルキャラとして操ることになる。46億年物語と言いながら41億年すっ飛ばされているがまあ仕方あるまい。

 

 

 

敵キャラは同じ時代に生きる原始的な生き物たち。かみついたり体当たりをしたりして敵を倒すと敵が何故か骨付き肉になり、それを食べると進化ポイントがもらえる。進化ポイントを貯めると身体を進化させることができる。HPが上がったり、攻撃力が上がったり、スピードや防御力が変化したりする。項目は時代によって変わるが、「クラドセラケのアゴ」とか「シーラカンスヒレ」などあらかじめ決められたものの中から選択する。そうやって自キャラを強くしていき、各時代のボスを倒せば次の時代に進むことができる。

ゲーム的な要素としては、進化して作り上げたキャラを図鑑に記録することができる。ただ眺めて振り返るためのものではない。またネタバレになるがこの世界の地球には火星人が介入しており、あちこちにクリスタルというものをばら撒いている。プレイヤーもその恩恵に預かることができる。黄色のクリスタルは進化についてのアドバイスを喋ってくれる。赤いクリスタルは突然変異が起こり30秒だけ特殊な生物になることができる。青いクリスタルは進化ポイントが貰える。

 

 

 

もっとも重要なのは緑のクリスタル。クリスタルの中では唯一ひとつだけ持つことができる。ステージ中好きな時に、先述の図鑑に記録したキャラクターから一つ選んで、30秒だけそのキャラになることができる。

魚の時代はクラゲやナマコなどの弱い生き物から、初期の自分よりも泳ぐのが早い魚テローダスや、集団で体当たりをかましてくるケファラスピス、防御力が高い三葉虫(ゲーム内表記はサンヨウチュウ)などがいる。ボスのクラドセラケを倒せばクリアとなる。クラドセラケはこのゲームではサメのような魚ということになっている。個人的にはディニクティス(ジニクチス)が雑魚キャラしかいなくてクラドセラケがボスなのが気になるが、まあいい。

 

【作業用BGM】46億年物語sfc海中BGM30分繰り返し - YouTube

 

クラドセラケを倒すと、強制的にイモリのような姿に変化させられて、両生類の栄えている時代へと移動する。この時アゴの力や防御力などのステータスはリセットされてしまう。身体の大きさだけは引き継ぐが、「強い魚」から「弱いイモリ」にされてしまい、両生類としてまた進化のし直し(?)となる。緑のクリスタルは持ち越せるので、序盤はクラドセラケを倒した頃の強い魚に戻って進化ポイントを稼ぐのもアリだ。

両生類の時代はイクチオステガやディプロカウルスなどの生き物が敵として立ちはだかる。ディプロカウルスがトリケラトプスみたいな頭になっているのが気になるが、まあいい。

このゲームの敵は一定の範囲をウロウロしていて自キャラを見つけると襲いかかってくるというものが多い。また倒しても画面をスクロールするとすぐに復活する。これにより進化ポイントを稼ぐのには困らない。

ステージ中は一定時間に昼と夜が訪れる。夜になると寝てしまい倒しやすくなる敵が多いが、逆に夜に活動が活発になる敵もいる。

両生類時代にはゴキブリステージがあり、プロトファスマと呼ばれる虫がひたすらステージ前方から無限に突撃してくる。プロトファスマを一撃で倒すことができれば両生類時代の進化ポイント稼ぎには困らなくなる。ただし夜になるとステージ後方からもプロトファスマが突撃してきて前後から攻められることになるため注意が必要だ。

両生類時代では他にも昆虫たちが怪しい進化をしており、ボスキャラは自キャラの数倍の大きさの女王バチである。

 

 

 

次はいよいよ恐竜の時代になる。この時代は敵が巨大化し狙いやすくなった。一方でこちらが受けるダメージも大きい。いままでは4足歩行で固定だったが恐竜時代では2足歩行になることもできる。敵としてはステゴサウルスやアロサウルス、パラサウロロフスやトリケラトプスなどお馴染みの恐竜たちが現れる。トロオドンが何故か頭突き恐竜になっているが、まあいい。(調べたところ一時期トロオドンとステゴケラスという恐竜が同一の存在であるとされていたことがあるらしい)。また雑魚敵にでかいアンモナイトがおり、防御力と進化ポイントがとても高い。

恐竜時代では、とある条件を満たすことで鳥類に進化することができる。ただし鳥類とは言ってもほとんど翼竜のような姿で、進化のパーツはほとんど恐竜と共有である。

恐竜時代のボスはティラノサウルスである。今回は今までのように巨大で強力な一個体が相手ではなく集団で襲いかかってくる。またティラノサウルスの「ティラノ」は「タイラント」つまり暴君であり、「サウルス」はトカゲ、つまり竜のことで、ティラノサウルスは竜の王様、竜王である。なのでティラノサウルスたちと世界の半分を分け合いバッドエンドになるセルフパロディもある。このステージでは一定時間が経つと隕石が降ってきて強制的にワープさせられる仕様である。

次は氷河期である。氷河期は、恐竜の身体のままか、哺乳類になるか選ぶことができる。なぜか鳥類から哺乳類になることもできるが、まあいい。哺乳類にならずにラスボスまで進むこともできる。

哺乳類になると氷の面で滑らなくなるがゲーム上はあまり重要ではない。更に人間に進化することもできる。氷河期には何故か恐竜が生き残っていたりする。他にはマンモスなどが敵として登場する。そういう既知の古代生物の他に、イエティだの、鳥人間だの、よくわからない生き物が登場する。この辺りはあまり好きではない。

最終面は氷河期明けの平和で緑豊かな世界。「哺乳類時代」とされている。敵としてはサーベルタイガーやディアトリマなどが出現する。この時代では人間に進化するためのヒントが貰える。人間になると石斧で敵を殴りつけるようになる。

 

 

ここで操作方法の話をしていきたい。このゲームはスーファミのゲームなのだが、十字キーで移動、左右どちらかを素早く2連続入力でダッシュ、Yで攻撃、Bでジャンプ、Xで飲み込む、ダッシュ中にAで体当たり、4足哺乳類の時のみ空中でAで後ろ蹴り、となっている。Yボタンの攻撃は、人間以外の生き物の時は噛みつき攻撃となる。そして噛みつき攻撃と同じ操作でそのまま肉を食べることができる。攻撃と同じボタンで肉を食べることもできるので、なぜXボタンに飲み込む動作が割り振られているのか意味がわからなかった。人間に進化すると、Yボタンで石斧で殴る動作になるので、肉を食べるにはXボタンが必要ということだったのだ。

ゲーム内容はこのくらいにするとして、このゲームのBGMも素晴らしいよということを伝えたかった。しかしこのゲームのBGM集がニコニコ動画にしかなかった。ニコですまんが、というやつだ。YouTubeには海ステージのBGMと、あとは誰かのプレイ動画しかない。だったらゲームをプレイすればいいじゃない、と思うかもしれないが、このゲームを現在合法的にプレイする手段は実機しかないのだ。ゲームもBGMも素晴らしいというのに、遊ぶ手段がない。これは発売元のエニックス(現スクエニ)さんに、配信をお願いするしかない。Switchで1500円くらいで配信してほしい。是非お願いしたい。