ネット上に「虚無」を増やす

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社会人として協調性がない人は、どのように世の中を生きていけばいいのだろう。例えば転職サイトの適正診断で、「クリエイター」などと無責任な結果が出てしまうようなタイプ。つまり僕のことだが。クリエイターなどというものに、なれるのであれば、すでになっている。そんなものにはなれないから、会社に所属して働き、毎回一部のメンバーと馴染めずに、そっちのほうが先輩だから、僕の方が辞める羽目になるのだ。真っ当な社会人にもなれないし、クリエイターにもなれない。

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しかし、とあるネットの達人みたいな人が言うところによると、いまどきは会社に所属して嫌なやつと顔を合わせたりしなくてもいくらでも稼ぐ方法はあるという。例えばYouTuber。しかし考えても見てほしいのだが、YouTuberというのはスーパーハカーが使うような高性能PCがあって初めて可能な職業である。例えばUber Eats。そういえばUberってどういう意味なんだろう?

ちょっと調べてみたが、「uber」はドイツ語で、英語で言う「super」みたいな意味があるらしい。そんなことはどうでもよくてですね。Uber Eatsだって原チャリとかバイクがあって初めて成立する。株を買うのに種金が必要なように、独立したビジネスを始めるには"資産"が必要なのだ。高性能PCしかり、バイクしかり…。

では何も資産がない人はどうすればいいのか。パソコンやバイクがなくても、スマホくらいなら誰でも持っているだろう。スマホ一つでできること…つまり、ブログを書くのがいいのである。しかしただブログを書いても仕方あるまい。ブログを書いて稼ぐというのは、ブログに貼り付けた広告を踏ませたりして収入を得るというものである。つまりブログを多くの人に読んでもらう必要がある。

それでは、一般人が書くことができる、みんなに読んでもらえる文章とは…?昨今増えている、情報の出どころがよくわからない検索の邪魔になるようなサイトにおいて、1記事で済むような件を何ページにもわたって解説したり、コミックや小説の根も葉もない実写化情報などは、そういった類のものであろう。つまりネット上に増殖する、虚無を扱ったようなブログは、そういうことなのだろうと思う。頭が良くない人を騙してお金を稼ぐのは、昔から行われている。

しかしまあその中でもごくごく一部などのサイトは本当に役に立つ記事が見つかることもある。僕が最近見た中では、「Amazon primeの配信終了カレンダー」みたいなサイトがあった。つまりアマプラというのは見られる作品がずーっと見られるわけではないので、配信終了予告が出たものをカレンダーに載せていくというサイトだった。ネット上の虚無になるようなブログではなくて、こういう役に立つ記事を増やせたらいいなと思うが、そんな題材はなかなか見つかるものではない。アマプラの配信終了のように、調べればわかるけどみんなが調べるのが面倒なことをうまくまとめたりできたらよいのだとは思うが。

さっき「ネット上の虚無」と書いたが、現実におけるゴシップ誌だって似たようなものである。そもそも全人類の中で特別な才能を持った人なんてほんのひと握りで、何も成せずに生きて何も成せずに死んでいく。また僕が大好きなTwitterも、大多数が虚無のような投稿である。これからもネット上に虚無は増え続けていくだろう。そしてどこかで誰かの貴重な時間を吸い取って虚無は増殖していくのだろう。虚無バンザイ。虚無に幸あれ。