障害年金もらえなかった


先日、年金事務所から封筒が届いていたことに気づいた。

中身は、障害年金不給付を知らせるものだった。

障害年金を申請してきた - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜

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どうもこんにちは。「障害年金もらえない人」です。

 

元々ダメ元で提出したつもりのはずなのに、いざ不給付となるとガッカリ感がヤバい。宝くじを「絶対当たる!」と考えて買う人は少ないと思うが、今の僕は、絶対当たると考えて買ってしまい外れてガッカリしているといった感じだ。

やはり週5日フルタイムで働ける人はたとえ手帳が出ていても障害年金を払うのには値しないということなのだろうか。こちらとしては仕事の時に「著しい制限を受けている状態」のつもりだったが、どうやらそうではないらしい。発達障害の診断が理由で正社員からパートに格下げされたのだが、それは補助の対象にならないらしい。月に24000円も僕の給料から取るくせに、一銭も返すつもりはないらしい。

何がいけなかったのだろうか。書類にバカ正直に週5で8時間働いていると書いたのがいけなかったのか。嘘でも、着替えと片付けが出来なくて部屋は散らかり放題で、一人で風呂に入れません、くらい書かなければいけなかったのだろうか。医者の診断と自己申告に齟齬があるのは良くないらしいので、医者に対しても嘘を言う必要があるだろう。最初からそうしていれば、そもそも障害者等級も上がって、年金がもらいやすくなっていたのかもしれない。でもこのうちの担当の医者というのかまた使えなくて、発達障害に対して環境や周りの配慮でなんとかしようという考えしかないのである。そんなぬるいコトでどうにもならないから僕は病院に通っているというのに、それがわからないのかなこいつは。通う病院を変えた方がいいのだろうか。いやいや、あまり他力本願になってはいけない。どうにかして健常者並みの金を稼ぐ必要がある。薬は処方されているが、薬を飲んだからといって健常者になれるわけではないのだ。

年金は返ってくるのではなく、現役世代から取り上げた金を年寄りに渡すのはわかっている。僕の給料の一部は、見ず知らずの年寄りのパチンコ代になるのだろう。つまり電車やバスで、年寄りに席を譲る必要はないということだ。妊婦や怪我人には是非譲りたいが、年寄りには絶対に譲らない。

いやもう年寄りのことを考えるのは時間の無駄だからやめたい。自分のことを考えよう。僕は1986年生まれだ。もうすぐ36になるというのに、こんなに頭が悪くてどうするんだ。こんなに収入が低くてどうするんだ。それは今まで甘えてきた結果ではないのか。

障害年金の受給願を提出したのは甘えでないのか。不給付になったのはチャンスだと考えるしかない。僕は自分の限界がわからない。そろそろ本気を出すべきじゃないのか。本気ってどうやって出すんだ。夕食時に酒を呷るのをやめろ。夕食後にダラダラとYouTubeを見るのをやめろ。YouTubeはなんのインプットにもならない。いきなり断つのは難しいが、コツコツ変えていくしかない。

自分を鼓舞する言葉を書き連ねた。人様に読ませるようなものではない。読んでくれた人がいたらありがたい。ここは僕の日記帳。僕はこれからこの記事をアップロードする前の時間にタイムリープする。そしたら次の世界線ではこの記事はブログに載せるのに相応しい、もっとエンタメ性に富んだものになっているだろう。ご期待ください。

発達障害には特殊能力がある、みたいな書き方をやめてほしい

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発達障害には特殊能力がある、みたいな書き方をやめてほしい。

そのままの意味である。

僕は今発達障害の診断が出たせいで非正規雇用となっている。仕方がないので転職でもしようかと思いまずはネットで検索して発達障害のような特徴を持った人はどのような仕事が向いているのかを調べてみる。すると大抵碌なことが書いていないのだ。

だいたいのそういうヒットするサイトには、アーティストかクリエイターが向いてますだとか、フリーランスが営業職になりましょうみたいなことが書いてある。

この中で営業職については、過程ではなく結果を重視される仕事だから、途中で不備や抜けがあっても最終的に契約が成立すればいいので、発達障害には営業職が向いてます!みたいなことが書いてある。

これだけ見れば確かにそうなのかもしれないが、僕個人としては相手が何を求めているのか理解できないと思うし、不備や抜けがあることにより契約が取れないと思うので、営業職は辞めておこうと考えている。

フリーランスというのも、たぶん僕が今持っていない高い能力が必要とされると思っている。だから、フリーランスになるのは難しいと思う。ではアーティストやクリエイターはどうか。これもなかなか非現実的だろう。発達障害だからといって芸術的な才能が必ず眠っているわけではない。しかし僕が適職診断みたいなやつをやると必ず、アーティストだのクリエイターだのがおすすめの職業みたいな感じで出てくる。適当なことを言うな、と。適当なことを書いてページビュー稼いでるんじゃねーぞ、と。アーティストやクリエイターだって、結局は市場の需要に応えるように作品を作る仕事である。コツコツ作品を作ってネットに載せていれば誰かが見てくれていつかは日の光があたる、みたいな甘い考えは捨てろ、と思う。

ただ最近思うのは、僕が収入を上げるためには、少なくとも今の会社にいては出来ないということた。自販機にジュースを詰める仕事を始めて、一人立ちするための試験を何回も落ちて、意を決して精神科を受診したら発達障害だった。ここまで書くと身バレしてしまう気もするが、それはそれでたくさんの人に読まれていることになるので悪いことばかりではあるまい。

上司によると普段は支離滅裂な言動だが精神科から処方された薬を飲むと多少はマシになるらしい。ただその薬を飲むと、眠気を誘発するので、車の運転はさせられない。そして車の運転ができないやつは、うちの会社では正社員にしておくわけには行かない、と。ひどい三段論法もあったものである。トラックを運転できず、いつも誰かと一緒に仕事をしなければならないのは苦痛でしかない。ただし管理者側のリスクマネジメントとしては理解できると考えていて、仕方ないと思っている。

だからこそ余計に、この会社ではもうどうにもならないのはわかっている。僕としては、このまま細々と暮らしていくのは嫌なので、なんとかしなければならない。だが少なくとも今の所は、こうしてネットの片隅に愚痴を書くことしか僕にはできない。誰か助けてくれ。

障害年金を申請してきた

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#障害年金 #発達障害

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ここまでのあらすじ

 


僕、仕事の覚えが悪く人間関係も良好に保てないため職場を転々としがち(14年で8ヶ所

今の職場で精神科の受診を勧められる

発達障害と注意障害の診断

おまけで睡眠時無呼吸症候群

精神障害者保健福祉手帳3級取得

正社員待遇からパート待遇に格下げ

そうだ、障害年金を貰おう←イマココ!

 


このあらすじを書くとき今まで働いた職場を数えてみてあらためて驚いた。14年間で職場を8ヶ所経験している。計算だと1つの職場あたり1年9ヶ月くらいしかいないことになる。まあ1年や1ヶ月で辞めさせられた職場もあるので冷静になったらまあそんなものかと感じるが。一つの職場で長く勤められる人が正直とても羨ましい。僕もうフリーランスじゃん。フリーランスになろうかな。なれるものならなりたい。

今の会社ではパート待遇になってしまった。収入的には賞与もないので、なんとかして収入を増やしたいところ。だが、何のスキルもないやつに、今以上に給料を払う会社というのはないだろうと考えている。だから、収入を増やすためには僕自身が勉強して何か資格を取ったりすることが必要だと考えている。そして転職も視野に入れなければいけないだろう。年齢的に厳しいが頑張るしかない。頑張る前に、手っ取り早く収入を増やす方法を試してみようと思った。それが障害年金だった。年金というとお年寄りが貰うイメージだが、僕みたいに障害が発覚したり、また事故で手足の自由を失った場合などは若い人でも貰うことができる。もちろん障害の度合いが悪いほど年金は高くなるが、僕は一番低い等級の年金がもらえるならそれで十分だった。それでも月に5万円ほど収入が増えることになる。働いて収入に5万円増やそうとすれば大変なので、貰えるものなら、貰いたい。

しかしそうは言っても簡単に貰えるものではない。まず生活できるほどの収入が稼げないくらいに障害が悪いのかという判定がある。これについては医者の方からは僕はギリギリ貰えないかもしれないがダメもとで出してもよい、みたいな感じで言われた。年金事務所でも、門前払いということはなかった。次に、初診から1年半が経過して、その間に治ってなかった場合に初めて申請できる。僕はこれらの条件は満たしたので、各種書類を揃えなければならない。年金手帳と、医者からの診断書に、戸籍謄本。貰える時のための銀行口座。

あと面倒だった書類が二つあり、1つは初診日を確定させるための書類。僕の場合は今通っている精神科の前に一度だけ別の精神科にかかったことがあった。しかしその時は「発達障害一歩手前だが、支援が必要なレベルではない。仕事を変えてみたらどうか?」みたいなふわふわしたアドバイスをもらっただけであり、治療も薬も何もなかった。ただこの事を今通っている医者に話してしまった結果、年金用の診断書に書かれてしまい、年金事務所からはこちらの病院の診断書も必要であると言われてしまった。この事をその病院に話すと、案の定キョトンとされたが、なんとか書類作成してもらうことができた。

 

もう一つは、病歴申立書という、履歴書のような書類を、手書きで書かなければいけなかった。病歴と言われても僕は自分自身ではおかしなところはどこもないと思っている。しかし先述のように職を転々としているという事実があるので、その事をつらつらと書いた。職場の人と引き継ぎがうまくいかないことや今のパート待遇に納得していないことなどを書いた。さらに困ったのは裏面で、「1日の仕事が終わった後の体の調子を書いてください」という欄がある。僕は体はどこも悪くないのだ。心の調子を聞いてほしかった。あとは着替えや掃除、食事や入浴などが自力で自発的に出来るかどうかを問う欄があった。そのくらいのことならなんとか人並みにこなしているつもりだが、出来てもお金は稼げないのである。

こう言った具合で書類を揃えて、障害年金を申請してきた。しかし何となくだが、貰えないかもしれないと思っている。年金給付に該当するのは、僕なんかよりもっと重い、例えば人と話すと吐き気がするとか、街中でいきなりパニックになるとか、そのようなレベルでなければ貰えないのかもしれない。年金がもらえないとなると、収入が少ないのは僕の努力不足ということになるだろう。それならそれで頑張るしかないとは思うが、そしたら発達障害の診断はいったい何なんだということになってくるぞ。

7月を振り返る

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精神障害者手帳取得 - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜

 

 


7月20日パシフィコ横浜で行われている恐竜博に行ってきたのだがあまりワクワクすることができなかった。自分が落ち込んでいる時に行ってしまったためであり展示内容が悪かったわけではない。それでもティラノサウルスの頭骨のレプリカなどはずっと見ていられるくらいに素晴らしかった。そのうちレポートを書きたい。

 

なぜそんなに落ち込んでいたのかというと、僕は今パートの身であり7月に契約更新をしたのだが、時給が上がらなかったからだ。時給が上がるためにはどうしたらいいか聞いたが、生産性がないから無理だと言われた。一体どうしろというのか。いまの職場にいたら一生いまの時給のままなのか。それならばいまの職場を辞めるしかない。

僕は障害者手帳を持っているが、3級なので、障害者年金は通らないかもしれない。どうにかして病気を盛って年金をもらえなかったら、他に収入を上げる手段は、転職しかない。職場に言われて、診断を受けて、発達障害と診断されたのに、申請したら給料が下がってしまった。このことをたまに話したり書き込んだりすると「労基に行けば?」とよく言われる。しかし僕は職場と喧嘩したいわけじゃない。もし正社員に復帰することができても、もしかしたら上司からいじめられるかもしれない。やはり辞めるしかない。

そうするとどう辞めるのが一番良いのか。やはり一度くらいは労基に行くべきなのかもしれない。僕が今後どうしたらベストのか。どうにかしてアドバイスがもらえる場所はないのだろうか。

 

 

精神障害者手帳取得

 

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ストラテラをもらった - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜

発達障害の診断を貰うのは何のためか - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜

ストラテラ減らしてもらった - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜

 

 


僕は昔から周りの人間と少しズレていた。大人になってからも仕事が長続きせずに、一つの職場を1〜3年で辞めると言うのを繰り返していた。6ヶ所か7ヶ所は職場を転々とした。そして現在の職場で働いているときに心療内科を受診した。そして広汎性発達障害と、注意障害という診断が出た。それからしばらくして(初診から半年)、精神障害者手帳を取得した。3級である。

 


なんとも複雑な気分だった。自分ではまともに、普通にしているつもりだったのである。しかし安心感もあった。いままで世間とズレていて他人と会話しているときに向こうが言いたいことがわからなかったり、こちらの訴えがうまく伝わらなかったりしたことに、ちゃんと理由があったことになる。

 


しかしやはりそれならばもっと早く診断が出ていれば人生の苦労が多少は減ったのかなどと考えてしまう、僕は1986年生まれである。34歳なので早いとは言えまい。ただ今わかってよかったと思うしかない。もっと遅くならなくてよかったと思うしかない。職場の先輩や上司からは、薬を処方されてからはだいぶ仕事ぶりがマシになったと言われた。そう言ってもらえるなら、病院に通って薬を飲んでいる甲斐があるというものだ。

 


前に書いたように副作用もある。最近は身体が薬に慣れてきたのかストラテラ40mgを飲んでも副作用が少なくなっている。

 


しかし職場の先輩や上司とのやりとりは完璧ではなく、対人コミュニケーションは慣れた人でないと苦労してしまうし、させてしまう。薬を飲んだからといって健常者と同じようになれるわけではないのだ。薬を飲んだからといって定型発達と同じようになれるわけではないのだ。自分では普通にしているつもりなのだ。それなのに、周りからはちょっと違和感を持たれる。それを後悔する日々。

 


もっと相手にわかりやすい表現が出来たら、どんなにいいか。しかし健常者も含めて人間というのは、自分が認識している以上のことに気を配るのはなかなか難しい。発達障害の僕なら健常者よりも範囲が狭くなってしまう。障害者だとわかってくれている人は我慢してくれるが、こちらにはもどかしさが残る。

 


もっと相手の言うことがすぐ理解できたら。でも相手の言葉にピンと来ないから、何回も聞き返す。もっと相手にわかりやすい言葉選びができたら。しかし自分ではそう考えているので、そのまま伝える。コミュニケーションに困難を有する日々。つらいが、なんとか騙し騙しやっていくしかない。みんながみんな好き好んで車椅子を押したいわけではないのだ。

ストラテラ減らしてもらった

 

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ストラテラは即効性がある薬ではないはずだが、僕の場合は効果はすぐに現れた。

ふだんは仕事をしていると集中力がすぐに切れてしまいミスを頻発する。ストラテラを服用して2時間くらい経つと頭が冴えたような感覚を覚えた。集中力が増した気がした。

じっさい一緒に組んで回っている人からも「明らかにミスが減った」と言われた。気のせいではなかった。また会話の受け答えもスムーズになった。相手に何を返そうか考え込むことが減った。これが普通の人の感覚だとしたら、僕は薬を飲まなければそこに行けないことは少しショックだが、まあそれは今は置いておくとして。

 

そんな感じで仕事をしながら2日くらい経った日。たぶん木曜日。とある違和感を覚え始めた。

 

ペニスが勃起しない。

 

なんだそんなことかと思うかもしれないが、健全な男子からしたら一大事である。みなさんはペニスのことをなんと呼びますか?ちんぽ、おちんちん、おぺにす…。まあとにかくうちのムスコがうんともすんとも言わないのである。まるでずっと寒いところにいるかのような。なんとなく青白い気がする。自分のものではなく90歳のジジイのソレのようだった。老人ホームで見たことあるから間違いない。

ネットを検索すると似たような事例が見つかった。男性は勃起不全になる人がいるようだし、女性でも生理不順になる人がいるようだった。なんだこの薬。人類を滅亡させたいのか。

 

次回の受診は1ヶ月後の予定だったが、僕は慌てて病院に連絡した。僕の主治医は火曜日にしかこないので、次の火曜日に受診できないかお願いし、病院に行くことになった。

 

しかしまだストラテラのせいで勃たないとは決まったわけではない。

土日は休みだったのでその2日間はストラテラを飲むのをやめてみた。

すると日曜日にはビンビンに勃起した。どう考えてもストラテラのせいだった。

 

火曜日、病院に行き、ペニスが勃起しない旨を伝える。するととりあえず減らしてみましょうという話になった。減らしてもなお症状がでるようなら、薬を変えましょうということだった。そんなあっさり減らすのなら、最初からその量でよかったですやん。

 


というわけで、しばらくアトモキセチン10mgで行きます。

発達障害の診断を貰うのは何のためか

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Twitterで「発達障害の診断を他人へのアピールに使うのは意味ない」という書き込みを見つけた。

 


しかし、精神障害の診断、特に発達障害なんかの診断は、健常者、定形発達者へアピールするためのものだと考えている。

 


健常者の中でも「全員が全員出来ることは出来て当たり前」「みんな平等に苦労するべき」みたいな考えの人がいる。

そういう人はだいたい優秀だから、不出来な人の尻を拭いて「自分だけが仕事の負担が多い」みたいな考え方になってる。これは別に悪いことではないと思う。

 


しかし、本当に怠惰な人か、障害で仕事ができない人かというのは外からは区別がつかない。全員平等に苦労するべきだと考えている人は、適材適所の考えに至ることができない。仕事ができない奴に障害の診断が降りないと対応ができない。性格や個性を認めて仕事の振り方を変えることができない。

しかも仕事ができない人ができないなりに仕事の手順を変えたり工程を足したりアレンジすることも許してはくれない。「お前だけ特別扱いすることはできない」とか言い出す。こちらはできないなりに考えて仕事をしようとしているので、邪魔をしないでほしい。

 


だから、そういう人に、特例を認めさせたりするために、発達障害の診断は必要なのだと思う。本人が勝手に言っているだけなら「怠惰」だが、病院で診断が下りたり、手帳を持っていたりしたら、配慮せざるを得ないのだ。人間は所詮、自分が観測した範囲でしか物事を考えられない。これはもう仕方がないことなので、こちらもしっかりと対策を整えなければならない。自分の仕事をしながら、障害者に配慮できる健常者などというのは、ごく僅かだ。

 


障害を診断される前に個性として認めて対応してくれる職場だったり、そもそも障害が仕事に悪影響を与えない職種だったりすると、困らないから診断を受けようという発想にならない。これが発達障害者にとっての理想だと思う。しかしそこにたどり着くことができるのは稀だし、幸運だとさえ感じる。見つける前に心が折れてしまいそうだ。仕方なく薬を飲んで障害者枠で働くしかない。