【映画メモ】トイ・ストーリー4【ネタバレ】

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7月13日に「トイ・ストーリー4」を見てきた。

 


まず気になるのは、新キャラクターの1体であるフォーキーの存在である。

彼は、ウッディの物語開始時点の持ち主であるボニーが幼稚園の工作の時間に使い捨ての先割れスプーンから作ったリサイクルおもちゃである。ゴミから作られた存在でありながら、彼はウッディ達と同じように意志を持ち喋り動き出す。ここまではいい。

問題は、フォーキー自身が「食べ物を食べるときに使われて、すぐに捨てられる」存在であることを自覚しているという点である。序盤はウッディはフォーキーが「使い捨てスプーンであることを自覚していること」に右往左往させられるのだが。ということは、トイ・ストーリー世界は食器でさえ、喋らないだけで自分の役割を自覚しているということになる。そしておもちゃのように顔をつけられた瞬間に、動いて喋り出すのではないか?トイ・ストーリーの世界では、電話のおもちゃでも顔がついていれば意志を持っているし、車の形をして顔がついていなければ、喋ったりしない。Mr.ポテトヘッドは、顔のパーツが取れても目は目の役割をするし耳は耳の役割をする。序盤フォーキーの目が取れることがあったが、果たしてあの目は見えるのだろうか。

 


まあ、そんなことどうでもいい。

 


ギャビー・ギャビーはそこまで極悪人というわけではない…と思ったけど、主人公の内臓をえぐり出そうとして屈強な部下を従えて仲間を人質にとって、と書くと極悪人だわ。公開されたとき絶対悪いやつじゃん!と思ってたけど。

 


この映画の最後で、ウッディはバズ達の元から離れて、野良おもちゃとしてボーと一緒に旅立つことになる。もちろんボーのことが好きだったのだろうがそれ以上に、「ボニーに遊んでもらえない、選ばれないこと」と、他の「持ち主を持たないおもちゃ」という存在を知ってしまったからだろう。ウッディは持ち主に遊んでもらうことこそがおもちゃにとっての幸せと考え、不幸なおもちゃは助けようとする。前作のラスボスのロッツォまで助けようとした。そして今回はギャビー・ギャビーに自分の声帯ユニットを渡して、持ち主を見つける世話までした。更に、外の世界でたくましく生きるかつての仲間と、他のおもちゃ達。まだ見ぬ「持ち主」を待ち続ける射的の景品達。ウッディとバズが離れ離れになってしまうのは衝撃的だったが、何か事件でも起こらない限りはただのイチおもちゃであり、しかも遊び相手に選ばれないのなら、レリゴーも致し方なし。ウッディマジターボタスティック。

 


しかしなぁ、物語の作り方として、なぜこんなビターな終わり方にしたのだろう。ボニーの家に戻ってタンスの肥やしになるのもアレだし、かといって旅立つときにバズ達を誘ったりしない。いやボニーに何か起こって、ウッディも遊びに選ばれるようになった、みたいな話の作り方じゃダメだったのか。ウッディとバズの別れをわざわざ描く必要はあったのか。おまえらキービジュアルでいつも一緒じゃん!しかもいつでも連絡取り合えるってわけでもないのに…。そういえば今回ボーはパンツスタイルで杖を振り回し八面六臂の大活躍を見せるがバズはわりとコメディリリーフ感のある描かれ方をしている。気がする。ウッディが言う「内なる声」をずっと勘違いしているのすき。

 


しかしなんか今回、外伝みたいな話だったな。