【読書メモ】恐竜・古生物ビフォーアフター

f:id:snow_in_the_moon:20190514223547j:image
ツイッターでお馴染みのツク之助さんがイラストを担当する、古生物についての研究史について書かれた一冊。


本書にもある通り恐竜や古生物の研究は日進月歩で、新しい発見により復元図が変わったりすることは稀によくある。


有名なのは本書にも扱われているイグアノドン。
発見当初は歯の化石と謎のトゲしか見つかっていなかったため全長18メートルの鼻にツノが生えた巨大トカゲの姿で復元されていたが、やがて全身骨格が見つかり、いわゆるゴジラ体型に復元されるようになる。
現在では前傾姿勢になり、カンガルーや猿のように二足歩行と四足歩行を使い分けていたとされる。 


また、少し前までネットを騒がせた「ティラノサウルスもふもふ問題」個人的にはティラノがもふもふだろうがゴジラ立ちだろうが構わないが、「ティランノサウルス」というカタカナ表記だけは受け入れられない。
これはティラノサウルスのアルファベット表記が「Tyrannosaurus」であるため、nが2つかなさっているため「ンノ」表記になるとする一派がいるのだ。
外国語をカタカナにするのは難しく、一般的な単語ならともかく恐竜の名前なんかは表記ぶれがある。わかってはいるのだが「ティランノサウルス」はちょっと間抜け過ぎやしないだろうか。
学術研究に必要なのは「Tyrannosaurus」表記であるので、これは単純に日本のファンの間だけの話である。ちなみにこの表記ぶれの話は本の中にはいっさい出てこない。


本書に似たような切り口の本として「大人のための恐竜教室」という本がある。

f:id:snow_in_the_moon:20190514223559j:image

ピノサウルスが四つ足になったとか、ブラキオサウルスは水中生活じゃなかったとか、パキケファロサウルスは頭突きをしなかったんじゃないかとか、恐竜の復元の移り変わりについて書かれた恐竜の入門用の本という共通点がある。中華竜鳥の化石から色素が出たことや、ミクロラプトル、イーにも触れている。「〜恐竜教室」のほうがなんとなく情報量が多い気がする。化石戦争にも触れてるし。


しかし「〜ビフォーアフター」のツク之助さんのイラストはかわいい。「〜恐竜教室」のイラストもこれまたネットで有名な川崎悟司さんであるが、ツク之助さんのイラストの方が遊び心に溢れていてかわいい。ツク之助さんが珍しくホモサピを描いているので、そこにも注目したい。