アニメ「ゆるキャン△」を見た。見たいと思った瞬間にテレビを起動してAmazon primeに繋いで見ることができるのはやはり便利だ。
「ゆるキャン△」はどういうアニメかというと、かわいい女の子たちが冬キャンプするアニメだ。山梨県、静岡県、長野県の実在の地名ががっつり出てくる。１期は11月から始まりクリスマスにみんなでキャンプして終わり、２期は年明けから始まり３月に伊豆でキャンプして終わりなので、冬キャンプしかしていない。山梨県に住む女子高生・志摩リンは、オフシーズンで人も虫も少ない冬場に敢えてキャンプをするのだ。ひとりでキャンプをすることを好むソロキャンパーだった。しかしあるキャンプの最中に、キャンプ場に迷い込んだ各務原(
読めない)なでしこを助けたことをきっかけに、他の人と一緒のキャンプもするようになっていく。なでしこもまたリンとの出会いをきっかけにキャンプに興味を持つ。彼女は静岡から山梨に引っ越してきたのだ。そしてリンと同じ学校に転校してくる。そしてその学校には「野外活動サークル」があった。部長の大垣千明と、関西弁で話す犬山あおいがいた。なでしこがそこに加わり、リンやリンの友人の斉藤恵那を巻き込み、更には顧問として教師・鳥羽美波を迎え、最終的には全員でキャンプしたりして話が続いていく。
リンはただのソロキャンパーであり、ひとりで静かなキャンプを大切にしたいという子だ。いつも怪しい本を読んでいる。女子高生の５人の中では圧倒的にキャンプ経験値が高い。また途中で原付免許を取得し自分で原付を運転しソロキャンプに赴く。機動力にも優れた頼れるエースである。しかしなでしこがいなければ野外活動サークルと行動を共にすることもなかったのだろう。なでしこは静岡から山梨に引っ越しした初日に日帰りで富士山を見るために山に入り、キャンプ場の近くで遭難していた、ちょっとおかしな子だった。物語はおかしなやつが出てきて回るのだなぁと思った。みんなと合流してからはそういった奇行は鳴りを潜める。そしてキャンプ料理に果敢に挑戦する。キャンプの時は毎回カップ麺だったリンも、なでしこの影響でキャンプ料理に興味を持ち始める。二人は互いに影響を与えながら物語は進んでいく。
ゆるキャン△は実在の地名がたくさん出てくる。２期５話の山中湖への道程なんかはGoogleマップを眺めながら視聴していた。最初期は自転車か徒歩か公共交通機関で移動をしていた。だから、キャンプ場が近い山梨の、富士山の北側の地域に舞台を設定したのだと思う。たまになでしこの姉・各務原桜に車でキャンプ場まで送り迎えをしてもらっていた。後半はリンが原付免許を取得し、また顧問・鳥羽美波の加入により車を使い易くなり、全員での移動が楽になった。そして全員で伊豆半島を一周している。このとき、山梨県勢(つまりなでしこ以外全員)は、海を見て喜んでいた。一方浜松出身のなでしこは山梨で雪を見て喜んでいた。みんなかわいい。
タイトルは「ゆるキャン△」だが、彼女たちがしているのはそこそこ本格的なキャンプのように思える。まあどこまでがゆるくてどこからがゆるくないのかと聞かれれば、わからないのだが。たしかにこのアニメを見ていると、自分にもキャンプが出来そうな気がしてくるし、やりたくなるのだ。しかしキャンプというのは、生半可な気持ちではできまい。今くらいの時期だとまさに緩いかもしれないが。真冬なら作中でもあったように凍死の危険もあるし、真夏なら熱帯夜や虫などが不快である。テントや携帯コンロなどの道具を一式揃えたら、もはや「ゆる」では済まなくなる。キャンプじゃなくても一日自然の中にいるだけでいい。森や湖畔や砂浜を歩く。オフシーズンのうちにやりたい。やりたかった。もうこれから行楽シーズンになってしまう。視聴するタイミングがよくなかった。
話の中身については、キャラクターたちが増えて仲間になったからといって決してべったりとせず一人でいたいときは一人でいるのが今風なのかなと感じた。最初部長がリンちゃんを野クルに入れようとする時、リンちゃんは“露骨に嫌な顔”をするのだ。実質仲間入りをしても、他のメンバーは鳥羽先生の車に乗って移動しているが、リンちゃんは一人だけバイクで伴走している。一人だが独りではない。「グループで遊ぶのが楽しい」からと言って、ソロを否定しているわけではない。どちらも尊重している。あと、巨乳のキャラがいるのにおっぱいの話が全くないのが良かったと思う。いやびっくりするんですよ。なでしこはまああるかなと思うくらいで、リンちゃんはぺたんこ、部長もぺたんこ、斉藤さんもぺたんこ、ああそういう画風なんだなと思わせてからのあおいちゃんドーン！！！だからね。心臓に悪い。僕は巨乳は好きだが巨乳が巨乳を自慢したりするのはあまり好きではない。作中何度かみんなで温泉に入るのに、そういう描写が全くなかった。それはとてもよいと思う。
