今回は、群像劇的だった前回に比べたら一本筋で見やすい回だったと思う。
大切なものを守るために覚悟が決まったミオリネとグエルに対して
今までと全く変わらないスレッタという対比だった。
【総裁選が】#16 ミオリネとグエル、学園に帰還【始まるわ】 - 宵闇林檎〜中身ゆるゆるブログ〜
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ミオリネは、総裁になるためにグエルに協力を持ちかける。
スレッタをエアリアルから下ろすために、嫌われ役になる。
グエルはスレッタに好意をちゃんと伝える。ミオリネが総裁になれば、
会社を立て直す目処が立つので、協力することにする。
そのためにスレッタに決闘で勝つ。
グエルが強制停止のことを聞いていたかまではわからない。
しかしプライドを捨ててダリルバルデのAIをも利用する。
スレッタも、第1話からまったく成長していないわけではないが、
2人の成長幅に比べたら誤差の様なものだ。
ミオリネはスレッタに少しは話をするべきだという意見もあるが、
ミオリネとしては先週の「お母さんの言うことならなんでもする」ことと、
今週冒頭の「エアリアルを捨てろと言われても捨てない」ことで、
スレッタには話しても無駄だと判断したのだろう。
そもそも父親が亡くなったグエルに対して提携文で励ましてるのがなんかダメだろう。
スレッタはそれしか知らないのだろうが。
しかしミオリネは、グエルとスレッタの温室でのやりとりだけを聞いて、
グエルをまた信用していいと判断したのだろうか?
第1話ではあんなに仲が悪かったのに…。
ミオリネの策略により機能停止するエアリアル。
その隙を見逃さずに、綺麗にアンテナのみを切り落とすダリルバルデ。
スレッタ・マーキュリーの初黒星である。
ランブルリングのダメージを引き継いだエアリアルに対して、
完璧な整備がされたダリルバルデ。
スレッタはいつも通りだが、グエルはトラウマで思う様に操縦できない。
スレッタはいつものビームバリアや、
オーバーライドによるファンネルジャック、
最後にはごんぶとビームで決めようとするなど、
完全にエアリアルの性能に頼り切った戦い方だった。
特にごんぶとビームなんていう、
決闘用の出力で軍隊用モビルスーツの脚を消し飛ばす威力のものを
アンテナを折るためだけに撃ち込むのは明らかにオーバーキルだ。
対してグエルは、エアリアルの腕を切り落とし、
ビームを避けて、決闘に勝って見せた。
オーバーライドを多用せずに戦っていれば
白パーメットが発動せずに強制停止もなかったかもしれない。
決闘は、機体の性能だけで決まらず、操縦者の技量のみで決まらず、
ただ結果のみが真実であり、盤外戦も全然アリであることが序盤から描かれていた。
スレッタは何が起こったのか分からず、ただ泣き叫んだ。
敗北は、婚約の解消だけでなく、エアリアルをグエルに引き渡すことも意味するからだ。
最愛のミオリネ、強者と認めたグエル、だけでなく、
エアリアル自身からも裏切られた形になるスレッタ。
第1期OP楽曲の「祝福」の原作である「ゆりかごの星」では、
エアリアル自身もスレッタを復讐に巻き込みたくないことが描かれていた。
何もかも失ったスレッタは、果たして立ち直ることはできるのか。
スレッタのことも気になるが、
ミオリネがジェターク社と組んで総裁選に出るとなると、
株式会社ガンダムはどうなってしまうのか?ジェターク社に吸収されるのだろうか。
それに、なぜかグラスレーに匿われているノレア、ニカ、そして5号。この3人はどうなってしまうのか。