【映画】シン・ゴジラ【ネタバレあり】

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(※旧ブログからの移転記事です)

 

 


8月6日に「シン・ゴジラ」を見てきた。

 


見てきたので、感想を書いていきたいのだが、感想を書く前に他の人の感想を読み過ぎて、どれが自分のオリジナルの印象なのか、自分が初見で何を考えたのか、わからなくなってしまった。他のブロガーさん達は、そんなことは果たして無いのだろうか。いつも不思議である。

 

僕はゴジラシリーズにあまり明るい方ではない。怪獣の名前はある程度知っているが、はっきり見たと言えるのはハリウッド版の2作品だけだ。しかも今回のパンフレットは売り切れで買えなかった。 自分が何を考えながら見ていたのか、必死に書いていこうと思う。 以下中略…ではなく、以下、ネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


見終わった印象としては、「え?ゴジラあそこにあのままなの?」といったところだろうか。何も解決してないじゃん!ゴジラをあのまま、都心のど真ん中で、凍結し続けるのなら、まさかゴジラを横目に日常生活を送れる人はあまりいないだろうから、東京は瓦礫の山から復興しても都市機能はほぼ失われたと言ってもいいだろう。 だから都心にゴジラが在るままというのは、現実世界で福島の原発の問題が結局解決できていないことを都心でやってみたという意味だと僕の中では理解したのだ。福島の原発だけではなく、日本は台風や火山噴火、ゲリラ豪雨、河川の氾濫、猛暑、雪害など常に災害と隣り合わせであるということ。国土が狭い日本では、それらの危険性があるからといって、その土地を投げ出すわけにはいかない。その災害の中にゴジラも含まれたのだ。「日本はまだやれる」というセリフはそこにもかかっていると感じた。

ゴジラの第二形態が上陸したあたりの描写では津波地震で瓦礫の山ができたようなものがあったしゴジラが通った後には放射線反応がある。今回のゴジラはやはり3.11の暗喩であったのだろうか。

その例の第二形態であるが、第三形態と共にソフビが出るということで、某大手掲示板でソフビの広告を見てネタバレを食らってしまった。特撮番組などはおもちゃでネタバレすることが非常に多いのだが、今回はおもちゃを出すのは早すぎたのではないかという個人的なやつあたりである。初見で見たかったな~あの、ぬぼ~っとした第二形態は。初見で絶対ゴジラだとは思わない。あれは。

 


第二形態は、もぞもぞ這うように川を遡行しながら、川の水を溢れさせ、街を瓦礫に変え、しかも京急電鉄の赤い車両を吹っ飛ばしていくのだ。蒲田の街を見てもピンとこなかったけど京急の車両が吹っ飛ばされたあたりで「あああああ京急が!!!」ってなった。終盤の「無人在来線爆弾」もそうだけど自分に身近なモノがスクリーンに映るとテンション上がるにゃあ。しかもゴジラが鎌倉から上陸し首都圏に向かうため「釜利谷」や「洋光台」なんていう地名まで出てくる。

ついでだからそこの話をしてしまうと、高層ビルを爆破して倒壊させてゴジラの足止めをするというのはまさに現代の東京でしか出来ない戦法だと思った。何年か前に「怪獣映画が廃れたのは怪獣より高いビルが増えて迫力がなくなったから」みたいな意見を読んだ覚えがあるのだけれど、そんなことはなかった。ビルより背が低い怪獣でも演出次第だなと。高いビルをそうやって使うか!みたいな。

 


あとゴジラの目的の話なのだが、あまり語られない。劇中「なんでまたこっちにくるんだ!」みたいなセリフがあるが、まさにそんな感じ。ただ「怪獣モノの怪獣は首都圏を襲う」のがメタ的なお約束なので、あまり気にしなかった。

こういう、謎だの、裏設定だの、そういった類のものは、それこそ映画を何回も何回も見に行くようなゴジラヲタクや庵野ヲタクといった「有識者」に任せておいて、大して詳しくない僕などは、彼らが考えた説の中から、自分がいちばん納得出来たものを、鵜呑みにすればいいのだ。

しかし僕も最低あと1回は映画館でみたいと思っている。映画としてテンポがよくて面白いし、イライラするようなシーンや登場人物もない。市井の人々はみんな自分たちの生活を守るために必死だとわかるし、総理大臣だって御用学者達だって、自分の立場から責任が発生し迂闊なことが言えない、出来ないことからの言動だとわかる。(この映画「説明は省くけどわかってくれ」みたいなのが多い気がする。それがテンポの良さに貢献しており良いところである。)そんな中において突飛な行動をとることができる矢口蘭堂は、これは主人公補正というやつである。最後の作戦の時に「命を投げ出す覚悟で~」みたいなセリフがあったと思うけど、あんなこと言える奴いないよ…。

 

 

 

2回目見たらまた記事を書くかもしれないが今回はとりあえずこの辺にさせてもらおう。